Support Our Kids スイスへ

inclusiveness
Mar 23, 2019 - Apr 6, 2019 スイス More Information

2021年東京オリンピック・パラリンピックに向けて、日本とスイスの友好関係を深め、二国間関係のさらなる発展を目指す在日スイス大使館は、2021年東京オリンピック・パラリンピック会期中に開設する”スイス・ハウス”に先立ち、ディスカバリー・イノベーション・共生社会という3つのテーマに基づいたイベント及びコミュニケーション・プログラム<スイスへのとびら>を展開しています。

<スイスへのとびら>のテーマの一つ「共生社会」のプロジェクトに組み込まれるのが、東日本大震災で被災した子どもたちの自立を支援するNPO法人Support Our Kids(SOK)とのパートナーシップのもとに行う、スイス・ホームステイプログラムです。在日スイス大使館は、東日本大震災で被災した東北の復興を支援しており、福島市は2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けたスイスのホストタウンの一つでもあります。復興支援に熱意を持つジャン=フランソワ・パロ駐日スイス大使の意向により、在日スイス大使館は支援の一環として、SOKが東北の子どもたちを対象に主催するスイス・ホームステイプログラムに、スポンサリング獲得支援を含む包括的な協力を行っています。SOKは、 2014年のスイスと日本の国交150周年を記念して行われた「スイス・サンマリノ共和国ホームステイプログラム」、終戦70周年の節目に行われた2015年の「スイス・ポーランドホームステイプログラム」に続き、3月22日から4月5日まで、『復興と平和』をテーマにしたスイス単独でのホームステイプログラムを開催しました。

今回参加しているのは、福島県、宮城県、岩手県に住む5名の中高生です。「復興アンバサダー」と称された彼らは、国際オリンピック委員会(IOC)トーマス・バッハ会長、国際赤十字赤新月社連盟(IFRC)事業担当事務次長のジャガン・チャパガイン氏、2020年ローザンヌユースオリンピック チーフ・リレーションシップ&エンゲージメント・オフィサーのオリヴィエ・デラピエール氏、国連人道問題調整事務所(UNOCHA) 調整課部長 (Director of the Coordination Division) のラメシュ・ラジャシンハム氏ら、スイスにある国際組織の主要人物と面会を行いました。

また、「復興アンバサダー」と現地の人々との幅広い交流を促進すべく、ホームステイに加えて、1903年創立の伝統あるインターナショナルスクール、コレージュ・シャンピテで授業を受けた他、日本とつながりが深いスイスの観光名所巡りも行いました。移動は、スイス・インターナショナル・エアラインズやユングフラウ鉄道、モントルー・オーベルラン・ベルノワ鉄道を利用。世界一流のアーティストが集う音楽祭でもその名が知られるルツェルンでは、GCインターナショナル社を訪問。グリンデルワルトでは、村長と面会を行った他、世界自然遺産に認定されているアレッチ氷河やユングフラウヨッホを含むアルプス観光のハイライトといわれるユングフラウ地方をスイス政府観光局の案内のもと観光。ロシニエールでは、ピカソが「20世紀最後の巨匠」と称えた画家バルテュスの妻である、節子・クロソフスカ・ド・ローラ伯爵夫人と面会を行いました。ローザンヌでは、サンスター社を訪問した他、生誕130周年となるチャップリンの自邸につくられたミュージアム、オリンピック・ミュージアムなどを観光しました。

この充実したホームステイ・プログラムは、国際オリンピック委員会・ローザンヌ2020オリンピック実行委員会、スイスインターナショナルエアラインズ、チューリッヒ保険会社、チューリッヒ生命、スイス政府観光局、サンスターSA、コレージュ・シャンピテ、ユングフラウ鉄道、モントルー・オーベルラン・ベルノワ鉄道、CGインターナショナルら多くの機関の多大なる支援と、ホストファミリーの多大なる協力により実現されました。このイニシアティブは、東京2021オリンピック・パラリンピック競技大会に向けて、2020年も行う予定です。