大分車いすマラソン2020の開催、そしてスイスと大分市との友好関係を祝して

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Nov 14, 2020 - Nov 15, 2020 大分市

大分国際車いすマラソンは、1981年に国連で決議された国際障害者年を記念した世界初の車いすだけの国際マラソン大会としてスタートしました。本大会は、国際パラリンピック委員会公認大会となり、国内外から世界のトップアスリートが集まる世界最高峰の大会となっています。スイスの選手も、長きにわたり本大会に参加し、栄光を手にしてきました。例えば、スイスのハインツ・フライ選手は、1999年10月31日に開催された同大会で世界記録を樹立しています。

今年は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、例年通りの開催は叶わなかったものの、国内選手による「大分車いすマラソン2020」が大分県の広瀬勝貞知事、 佐藤樹一郎大分市長の出席の下、昨日11月15日に開催されました。絶好の天気のもと、マルクス・ロイビ スイス大使館公使も出席し、主催者へのお礼を伝えるとともに日本人選手たちの健闘を称えました。

11月14日には、大分市とスイスの友好関係を強化するスイスフェアが開催されました。佐藤市長、衛藤征士郎日本・スイス友好議員連盟会長、ロイビ公使によるスピーチが行われ、スイスの選手、スイス・パラリンピック陸上競技チームによるTokyo 2020の事前合宿、そして草の根交流に基づく大分市とスイスの素晴らしい関係が言及されました。その後、文化交流を促進すべく、ステージパフォーマンス、ジョナス・プルヴァ文化・広報部長によるプレゼンテーション、ブース活動が行われました。スイスをモチーフにしたバリアフリー・ファッションショー、サイバスロン(*1)の紹介、スイスについてのプレゼンテーションも行われました。ファッションショーには、スイスの衣装を纏った佐藤市長も参加しました。また、廣道純氏をはじめとする車椅子選手によるトークセッションでは、スイス人選手の強さの理由も語られるとともに、マルセル・フグ (Marcel Hug)選手からのビデオメッセージも紹介されました。在日スイス大使館は、2021年に開催されるオリンピック・パラリンピック競技大会に向けて、さらに、共生社会ホストタウンイニシアチブの枠組みにおいても、スイスのホストタウンである大分市との連携をさらに促進していきます。

(*1)先端技術の開発者が協力して日常生活に必要な動作に挑む国際競技大会を軸にした、チューリヒ生まれの取り組み