共生社会ホストタウン大分市とスイス
在日スイス大使館は、大分国際車いすマラソン大会やスイス・パラリンピック陸上競技チーム事前キャンプ協定書締結を通して、大分市との友好関係を祝福しました。
11月17日に開催された第39回大分国際車いすマラソン大会にて、T34/53/54女子にて マニュエラ・シャー選手が自身の持つ世界記録を更新し、4度目の栄冠を手にしました。同男子では、マルセル・フグ選手が2年連続8度目の優勝に輝きました。日本人選手は、男子の鈴木朋樹選手、女子の喜納翼選手共に第2位に輝いています。大分市は、2021年東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けたスイスの共生社会ホストタウンです。
また、11月18日、大分県庁において、スイス・パラリンピック陸上競技チームが大分市で事前キャンプを実施することについての協定書締結式が開催されました。同チームは、東京2021パラリンピックの参加前に、1週間大分市に滞在し、事前キャンプを行う予定です。この協定書は、ジャン=フランソワ・パロ駐日スイス大使の出席の元、スイス・パラリンピック陸上競技チーム、大分市、大分県、大分市陸上競技協会によって締結されました。
パロ大使は、幾度のスピーチにおいて「大分国際車いすマラソンおよび数十年もの間当大会に参加し、素晴らしい結果を残してきたスイス人選手たちに活躍のおかげで、大分とスイスの関係は強固なものとなりました」と述べました。スイスのアスリートは、この大分での有名な大会に、長年にわたり参加しています。ハインツ・フライ選手は、1999年10月31日同大会にて、今日でも更新されていない世界記録を樹立しました。さらに、大分市によってフライ選手は名誉市民の称号を授与されています。
また、パロ大使は大分市と大分県の職員の皆様の功績を称え、「2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けて気運が一層醸成され、大分における国際交流がより活発化されることになるでしょう」と述べ、「日本とスイスの関係において、大分は非常に重要な地です。これはひとえにスイス・日本友好議員連盟の衛藤征士郎会長の多大なるお力添えの賜物です」と続けました。
これに先立ち、11月16日、大分市内では、大分市及びスイス政府観光局、在日スイス大使館の主催によりスイスフェアが開催され、多くの大分市民が、スイスの文化、食べ物、ワイン、そしてスイスについてのプレゼンテーションを楽しみました。大分市の佐藤樹一郎市長の主催の夕食会も開催されました。
また、一連のイベントに加えて、舞鶴小学校にて在日スイス大使館およびスイス人選手の参加のもと、スイスの文化紹介や車いす体験などの交流も行われました。