サイバスロン車いすシリーズ日本2019

©ETH Zürich / 越智貴雄

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先端技術の力を借りた、障がいのある人たちのための国際競技大会、サイバスロン。その車いす部門だけの大会には1200人以上の熱心な観客が来場し、スイス発の競技大会を観戦しました。レースは、スイス応用科学大学ラッパースビルのチームHSR Enhancedが優勝、慶應義塾大学のチームFortississimoが3位入賞しました。

来場者のうち約70人 ー 全体の6% ー が車いす利用者でした。彼らも、日常生活に即した課題で競う、技術を操縦する障がいのある「パイロット」と、技術の開発陣で構成され8つのチームに熱い声援を送って下さいました。

サイバスロン車いすシリーズ日本2019は、「スイス・グランドツアーin Japan」の4つめの停留所となりました。このグランドツアーは、2021年東京オリンピック・パラリンピックへ向けたスイス大使館のコミュニケーション・キャンペーン「スイスへのとびら」のひとつとして実施されています。サイバスロンは同キャンペーンで、人道支援の伝統と多様性を持つ国としてのスイスに光をあてる「共生社会」のテーマにおける、重要なパートナーです。

車いすシリーズの競技大会の開会式で、ジャン=フランソワ・パロ駐日スイス大使は、サイバスロン車いすシリーズ日本2019実行委員会の山田長満委員長の開会の辞に続いて、川崎市の福田紀彦市長、サイバスロン発案者であるスイス連邦工科大学チューリヒ(ETH Zurich)のロバート・リーナー教授とともに、来賓として挨拶をしました。パロ大使は、閉会式では、2位に入賞したロシアのCaterwilのチームに、銀メダルとトロフィーを授与しました。さらに、ドイツ・カールスルーエで開催される次のサイバスロン・シリーズ(義手・義足)大会に向けて、山田委員長とともに、シリーズ旗(バナー)をスイスから来日していたサイバスロン本部のメンバーに手渡す役も担いました。

本大会において、スイスはサイバスロンとともに、「スイスへのとびら」、プレゼンス・スイス、スイス政府観光局、在日スイス商工会議所(SCCIJ)のバナー等を出展しました。競技大会に先立ち、出場チームや大会パートナーの関係者らは駐日スイス大使公邸でのウェルカム・パーティーに招かれ、国際大会にスイスらしさが加わりました。